2024.01.25

運送業界

効果的なガソリン代の節約術!低燃費運転やガソリンスタンドの選び方

ガソリン代の高騰が止まらない現在、物流業界関係者の中には経費のやりくりに頭を悩ませている方も多いかもしれません。効率の良いガソリン代節約術は、物流・運送業者にとって必要不可欠な施策です。

そこでこの記事では、実践しやすいガソリン代節約術をご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。

目次

ガソリンを節約して走る方法

ガソリン代を節約するためには、日々の運転方法を意識する必要があります。ガソリン代節約に直結する運転方法をまとめました。

急発進・急加速をしない

ガソリンを最も消費するのは、発進や加速のタイミングです。急発進や急加速の回数が多ければ多いほど、ガソリンの消費量は増加してしまうのです。
 
運転の際には、ゆっくり発進・ゆっくり加速を意識しましょう。また、減速の際には効果的にエンジンブレーキを使用してください。アクセルペダルから足を離すことで、ガソリンを消費せずに出力を抑制可能です。

アイドリングストップ

無駄なアイドリング(エンジンを掛けたままアクセルを踏まずにいる状態)は避けましょう。エンジンが回転しているアイドリング状態は、ガソリンを消費しています。
 
現在では、環境対策や騒音の低減のために、アイドリングを条例で禁止している地方自治体も存在します。アイドリング防止は、燃費向上だけでなく環境にも良い施策なのです。

エアコンの適正な使用

車内のエアコン使用時には、「A/Cボタン」を押すとコンプレッサーが稼働します。コンプレッサーはガソリンを消費するため、冷房・除湿機能の無駄な使用には注意が必要です。
 
対して、暖房機能にはエンジン熱を利用しています。冷房・除湿機能と異なり、コンプレッサーを使用する必要はありません。暖房のみを使用する際には、「A/Cボタン」スイッチをオフにし、無駄なガソリン消費を抑制しましょう。

制限速度付近で運転する

ガソリン(燃費)の消費量と、走行速度には関連性があります。走行速度が早すぎても遅すぎても、ガソリンの消費量は多くなる傾向にあることがわかっています。最も燃費が良いとされている走行速度は、時速60km/h〜80km/h程度です。
 
対して、道路交通法で定められている一般道路の法定速度は時速60km/h制限(最大)です。速度標識や制限のない道路では、時速60km/h付近(超過しない範囲)の走行を心がけましょう。

走行ルートの事前確認

効率の悪いルート選択や、道順の間違いはガソリンを消費します。車両を使用する際には目的地までのルートを確認し、最も効率の良いコースを選択しましょう。渋滞や工事、事故などの情報をチェックしておくことも重要です。

ガソリンを節約するための車両メンテナンス

効率的なガソリン代の節約には、走行方法だけでなく、日々の車両メンテナンスも重要です。以下の3点に関しては、定期的にチェックしておきましょう。

タイヤ空気圧の調整

タイヤの空気圧は、ガソリンの消費量と密接に関係しています。空気圧は日々少しずつ抜けていき、空気圧の不十分なタイヤによる走行はガソリンを消費します。
 
財団法人省エネルギーセンターの公式HPでは、空気圧不足による燃料消費量の悪化状況を確認することができます。タイヤ空気圧の測定や調整は、最寄りのガソリンスタンドやカーディーラー、自動車修理工場などで可能です。

エンジンオイルの交換

エンジンオイルも、ガソリンの消費量に関わる重要な要素の一つです。エンジンオイルが劣化していると、エンジンの正常な機能が維持できません。機能性の悪いエンジンは、必要なエネルギーを確保するために多くのガソリンを消費します。
 
ガソリンの消費量を抑えるためには、車種に合ったエンジンオイルを選びましょう。一般的な交換のタイミングは、走行距離3,000km〜5,000km、または3ヶ月〜6ヶ月に一度とされています。交換は自分で行うことも可能ですが、不安な場合には最寄りのガソリンスタンドやカーディーラー、自動車修理工場などを利用しましょう。

エアフィルターの交換

エンジンに取り込まれる空気を、濾過する役目を担っている部品がエアフィルターです。エアフィルターが劣化することで、エンジン稼働に必要な適性空気量が維持できなくなり、ガソリン消費量が増加します。
 
タイヤの空気圧やエンジンオイルと同様に、エアフィルターも定期的に交換しましょう。交換時期は、走行距離20,000km〜30,000kmが目安です。こちらも交換は自分で行うことができますが、不安な場合には最寄りのガソリンスタンドやカーディーラー、自動車修理工場などを利用しましょう。

節約に繋がるガソリンスタンドの選択・利用方法

ガソリンを節約するためには、走行方法やメンテナンスだけでなく、利用するガソリンスタンドにも気を配る必要があります。

セルフガソリンスタンドを利用する

ガソリンスタンドには有人のフルサービススタンドと、無人のセルフスタンドがあります。掃除やゴミの回収サービスなどを受けられるフルサービススタンドに対し、無人スタンドは、基本的にセルフサービスです。
 
有人サービスを受けられない無人スタンドですが、有人スタンドと比較すると全国平均で2円〜4円程度利用料金が安くなる傾向にあります。少しでもガソリン代の節約を意識するのであれば、セルフガソリンスタンドを利用すると良いでしょう。

給油するガソリンスタンドを固定する

使用するガソリンスタンドを固定する方法も有効です。ガソリンスタンドを探す手間が防げるだけでなく、代金の安いスタンドを把握しておくことで、確実にガソリン代を抑えることができます。

会員割引や特典を使用する

使用頻度の高いガソリンスタンドの会員になる方法もおすすめです。会員特典(代金割引やキャンペーンなど)を上手に利用し、節約を実践しましょう。

ガソリンの節約でSDGs貢献

ガソリンの節約は運送事業における経費の削減に繋がる事はもちろんですが、SDGsにも貢献できる重要な活動です。
 
国連サミットで決定されたSDGs(持続可能でより良い世界を目指す国際目標)には17のゴールが設定されており、ガソリンの節約は「13.気候変動に具体的な対策を」に該当する活動です。
 
車両の使用によりガソリンを燃焼した際には、二酸化炭素が排出されます。ガソリンの消費量が多ければ多いほど二酸化炭素の排出量は増加し、排出された二酸化炭素は地球温暖化などの環境悪化を助長します。
 
ガソリンの節約は、単に企業や事業所の経費を削減する施策のみには留まらず、SDGsにも貢献できる重要な取り組みです。経費節約と地球環境改善の両面の意識を持ち、持続可能な範囲で実践しましょう。
 
 
〈参考〉外務省 JAPAN SDGs Action Platform

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