2025.06.30
飲酒対策
アルコールチェックアプリとは?アプリを使用するメリット、選び方を解説

従業員による業務中の飲酒運転を効率良く防ぐために、アルコールチェックアプリを導入している企業が増えています。
このアプリは、アルコール検知器とスマートフォンを連携させることで、測定結果を自動記録することが可能です。また、安全運転管理者が遠隔で確認できる仕組みも提供しています。
クラウド保存機能や顔認証によるなりすまし防止機能を備えたものもあり、正確なデータ管理が可能です。
今回の記事では、アルコールチェックアプリの主な機能や導入メリット、アプリを選ぶ際のポイントについて解説していきます。
目次
アルコールチェックの義務化について
アルコールチェックの義務化は、企業の安全運転管理を強化するために導入されました。
2022年4月より、道路交通法施行規則第9条の10の改正により、運転前後の酒気帯び確認が義務化されました。2023年12月からはアルコール検知器による測定及び記録保存も義務となっています。
対象となるのは、一定台数以上の社用車を保有する企業で、安全運転管理者の選任や記録の保存も求められます。
これにより、飲酒運転の防止と企業のコンプライアンス強化が図られるようになりました。
ちなみに、タクシーや観光バスなどを含む「緑ナンバー」の車に対しては、2011年5月からアルコールチェックが義務化されています。
アルコールチェックの義務化については、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:アルコール検知器使用の義務化とは?いつから始まった? | SAFETY LIFE MEDIA
アルコールチェックアプリのメリット

アルコールチェックアプリを導入するメリットは、ペーパーレス化ができ業務の効率化につながると同時に、コンプライアンスの強化ができることです。
ペーパーレス化ができ業務の効率化につながる
アルコールチェックアプリの導入により、ペーパーレス化と業務効率化が実現できます。
従来の紙ベースの記録管理では、記入ミスや紛失のリスクがありました。アルコールチェックアプリを活用することで、データをクラウド上に保存し、検索や集計が容易になります。
これにより、書類の保管スペースや印刷コストを削減でき、業務の負担を軽減できます。
さらに、遠隔確認機能を活用すれば、安全運転管理者はリアルタイムでデータをチェックすることが可能です。これにより、出張や直行直帰の際も対応がスムーズになります。
コンプライアンスの強化
アルコールチェックアプリの導入は、コンプライアンスの強化に大きく貢献します。
測定結果が自動記録されるため、データの改ざんや記入漏れを防ぎ、正確な管理が可能になります。
さらに、クラウド上での保存により、監査時の提出資料作成がスムーズになります。基準値を超えた場合は安全運転管理者へ即時通知されるため、飲酒運転の防止にも効果的です。
なりすまし防止機能を活用すれば、測定者の本人確認ができ、不正を防ぐことができます。
アルコールチェックの利用方法
アルコールチェックアプリの利用方法は、次の手順で行います。
- 1.スマホやタブレットに、アルコールチェックアプリをインストールする
- 2.アルコールチェックアプリと、アルコール検知器を接続する
- 3.ドライバーが検知器に息を吹きかけ、測定の実施する
- 4.測定結果がアプリに自動送信され、クラウド上に保存される
まず、スマートフォンやタブレットにアルコールチェックアプリをダウンロードし、初期設定を行います。
次に、Bluetoothや専用ケーブルを使い、アプリとアルコール検知器を連携させてください。
そして、ドライバーが検知器に息を吹きかけ、アルコール濃度を測定します。測定結果がクラウド上に保存されるので、安全運転管理者は遠隔でデータを確認できます。
もしも異常値が検出された場合、安全運転管理者は適切な対応を行ってください。
アルコールチェックアプリの機能と種類
アルコールチェックアプリには様々な種類や機能がありますが、大きく分けて次の3タイプに分類できます。
- ・アルコールチェック特化型
- ・IT点呼一体型
- ・車両管理一体型
アルコールチェック特化型
アルコールチェック特化型のアプリは、アルコール検知機能に特化したシンプルな設計が特徴です。
アルコール検知器と連携し、測定結果を自動記録・管理することで、飲酒運転防止を徹底できます。
クラウド保存機能を備え、管理者は遠隔でデータを確認可能です。顔認証によるなりすまし防止機能や、異常値検出時のアラート通知機能を搭載したものもあります。
導入コストを抑えつつ、正確なアルコールチェックを行いたい企業に適しています。
IT点呼一体型
IT点呼一体型のアルコールチェックアプリは、点呼業務とアルコールチェックを統合したシステムです。
運転前の点呼と酒気帯び確認を一括で行えるため、業務の効率化とチェック漏れ防止に貢献します。
遠隔地でもビデオ通話を活用して点呼が可能で、安全運転管理者はリアルタイムでドライバーの状態を把握できます。
さらに、測定結果はクラウド上に保存され、記録の改ざん防止や監査対応の強化にも役立ちます。
車両管理一体型
車両管理一体型のアルコールチェックアプリは、アルコール検知機能に加え、車両の運行管理や安全管理を統合したシステムです。
アルコールチェック機能以外には、主に次の機能が搭載されています。
- ・機能①:車両の予約や管理
- ・機能②:免許証等の有効期限管理
- ・機能③:稼働状況集計
- ・機能④:安全運転支援
- ・機能⑤:動態管理
- ・機能⑥:日報類のデジタル化
- ・機能⑦:デジタルキー
運転日報や車両の稼働状況を一元管理できるため、業務の効率化とコンプライアンス強化に貢献します。
もちろん、アルコールチェック結果はリアルタイムで記録されるため、安全運転管理者は遠隔でデータを確認することが可能です。
アルコールチェックアプリを選ぶときのポイント

アルコールチェックアプリを選ぶときは、次の3つのポイントを押さえておきましょう。
- ・安全運転管理者への即時通知の有無
- ・なりすまし防止機能の有無
- ・初期費用や月額費用
安全運転管理者への即時通知の有無
アルコールチェックアプリを選ぶ際、安全運転管理者への即時通知の有無は重要なポイントです。
異常値が検出された場合、管理者へリアルタイムで通知される機能があると、迅速な対応が可能になります。
特に、遠隔地での業務が多い企業では、通知機能を活用することで飲酒運転のリスクを未然に防げます。
また、通知方法にはアプリ内通知、メール通知、SMS通知などがあり、企業の運用環境に適したものを選ぶことが重要です。
なりすまし防止機能の有無
なりすまし防止機能も、アルコールチェックアプリを選ぶ際の重要なポイントです。
顔認証や生体認証を搭載したアプリなら、測定者の本人確認が可能で、不正な代理測定を防げます。
さらに、GPS機能を活用することで、測定場所の記録も可能になり、厳密な管理を実現します。
企業のコンプライアンス強化や、安全運転管理の徹底をするには、なりすまし防止機能の有無を確認しましょう。
初期費用や月額費用
企業としては、できるだけコスパ良くアルコールチェックアプリを導入したいところでしょう。そのため、初期費用や月額費用は重要な検討ポイントです。
比較的安価なのが、アルコールチェック特化型になります。IT点呼一体型アプリや車両管理一体型アプリは、機能に応じて追加費用が発生する場合が多いです。
月額費用は、利用人数やクラウド管理機能の有無によって異なり、1ユーザーあたり数百円から数千円の範囲で設定される場合があります。
安全運転管理者への即時通知の有無、なりすまし防止機能の有無はあった方が良いですが、その他の機能が必要かどうかは、しっかりと検討してください。
企業の規模や運用方法に適したアプリ、料金プランを選ぶことで、コスパの良いアルコールチェックができるようになります。
アルコールチェックアプリは「ソシアック・ネオ」がおすすめ

「ソシアック・ネオ」は、据置型タブレットスタンドとBluetooth通信で簡単に連動し、一台での運用を実現するアプリです。
強みは、複数拠点に設置されたアルコール検知器(ソシアック・ネオ)とのデータを、デジタルで一元管理できることにあります。
これにより、拠点数の多い企業でも管理者の手間を大幅に削減し、無駄なコストを抑えられるのがメリットです。
App StoreでもGoogle Play Storeでも、アプリをインストールすることができます。詳しくは、以下のサイトやアプリストアからご覧ください。
ソシアック・ネオ:ソシアック・ネオ+据置型タブレットスタンド
App Store:「ソシアックネオ」App Store
Google Play:ソシアックネオ - Google Play のアプリ
まとめ
アルコールチェックアプリを導入することで、業務の効率とコンプライアンスを同時に強化できます。アルコールチェックアプリには種類や機能がいくつかあります。
アルコールチェックアプリを導入する際は、自社に必要な機能かどうかを見極め、初期費用や月額費用と合わせて、コスパの良いものを選ぶようにしましょう。