2021.10.05

飲酒対策

酒気帯び運転とは?酒酔い運転との違いやそれぞれの基準値と罰則もあわせて解説

目次

飲酒運転は、再犯率が高い違反行為として日々厳しい取り締まりがなされています。

 

アルコールは微量でも脳の働きに影響するため、運転時の判断力や注意力が低下してしまいます。

 

道路交通法65条では、「何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない。」と定められており、飲酒直後はもちろん、飲酒後に時間を空けても「酒気帯び運転」として取り締まりを受ける可能性があります。

 

ここでは、「酒気帯び運転」の基準を解説した上で「酒酔い運転」との違いや罰則・行政処分などについて解説していきます。

酒気帯び運転とは

酒気帯び運転とは「体にアルコールを保有している状態で車を運転する状態」を指します。
法律上で禁止されている行為であり、酒気帯び運転に該当した場合は道路交通法違反とされ、罰金や行政処分が科せられます。 呼気に含まれるアルコール濃度が呼気中1Lに対して濃度0.15mg以上検出されると「酒気帯び運転」と判断されます。
また、検出されるアルコール濃度の数値によって、

  • ・違反の有無
  • ・違反点数
  • ・行政処分

この3点に違いが現れますが、酒気帯び運転(違反である)と判断された時点で、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。

酒気帯び運転の罰則

呼気1L中に対して0.15mg以上の場合は全て取り締まりの対象になります。

 

違反と判断された場合、主に以下のような行政処分、罰則が下されます。

 

違反種別

罰則

違反点数

行政処分

酒気帯び運転①

呼気中アルコール濃度 0.25mg以上

3年以下の懲役

または

50万円以下の罰金

25

免許取消し

(欠格期間:2)

酒気帯び運転②

呼気中アルコール濃度 0.15mg以上0.25mg 未満

同上

13

免許停止

(停止期間:90)

前歴がある場合は免許取消し

0.15mg/L未満でも・・・

呼気1L中のアルコール濃度が0.15mg未満であれば、違反には該当しません。罰金も科せられませんが、0.15mg未満であっても「酒気帯び運転」であることに変わりはないので、その場で厳重注意を受けることになります。

 

また、お酒に弱い体質の人であれば、呼気1L中のアルコール濃度が0.15mg未満だったとしても「酒酔い運転」で検挙される可能性があります。

 

アルコール濃度が0.15mg程度であるからといって、飲酒運転にはならないというわけではありません。

 

たとえ少量でも「飲酒した」ということになるので、アルコールを摂取した直後は安易な考えを捨て、絶対に車を運転しないようにしてください。

酒酔い運転との違い

「酒酔い運転」とは「アルコールの影響で正常な運転ができない恐れがある状態」を指します。

 

「酒気帯び運転」も「酒酔い運転」も体内にアルコールが含まれている状態に違いはありませんが、酒酔い運転はアルコールの数値に関係なく、アルコールの影響で正常な運転ができない状態と判断された上で検挙されます。

 

酒酔い運転と判断される大まかな基準は、

 

  • ・直線の上をまっすぐ歩くことができない
  • ・明らかに呂律が回っていない
  • ・質疑に対して正常な受け答えができていない

 

などです。以上の観点から「酔っ払っている状態(酩酊状態)」であるかどうかを見られ、呼気中の濃度に関わらず、その場で検挙されます。

 

酒酔い運転における罰則、行政処分については以下の表の通りです。

 

違反種別

罰則

違反点数

行政処分

酒酔い運転

5年以下の懲役

または

100万円以下の罰金

35

免許取消し

(欠格期間:3)

少し飲んだだけでも「飲酒運転」に該当する

一般的に、ビール中瓶1本(500ml)または日本酒1合(180ml)に含まれるアルコールが分解されるためには約4時間程度の時間が必要だと言われています。

 

この数値は体重が60kg~70kgの成人男性の場合の数値です。性別・年齢・体質や体調など、個人によって分解の速度には違いがあります。

 

また、睡眠中は起床中に比べてアルコール分解速度が低下することが、国立病院機構久里浜アルコール症センターと札幌医科大による共同研究(平成22年実施)で明らかになっています。

参考:http://www6.plala.or.jp/saitou3/topics/topics35/

 

 

なお、飲酒後どのくらいの時間を空ければ運転が可能になるのかについては、以下の記事で詳細を解説しています。

参考記事:「飲酒の後の運転は何時間後から可能?体からアルコールが抜ける時間の算出方法を解説」

「乗るなら飲まない・飲むなら乗らない」を大原則に

「酒気帯び運転」や「酒酔い運転」はいずれにしても、凄惨な事故を引き起こす危険な運転行為です。

 

ほんの少しだけだから大丈夫だろう、というわずかな油断や過信が、自分自身の先の人生を大きく一変させてしまいます。

 

アルコールを摂取した後は絶対に運転をしないことや、運転しなければならない予定がある場合は十分な時間を空けられるように逆算して摂取するか、きっぱりアルコールの摂取を控えてください。

弊社ではアルコール検知器「ソシアック」シリーズの製造・販売を通して飲酒運転を0にするための取り組みを行っております。「ソシアック」シリーズはリーズナブルなハンディタイプから通信機能を搭載したデータ管理型まで様々なラインナップをご用意しております。

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