2026.05.29
飲酒対策
直行直帰時でもアルコールチェックは必要?方法とポイントを解説

白ナンバー車両を一定台数以上使用する企業や事業所にとって、アルコールチェックは道路交通法上の義務となっています。それでは、自宅から直接取引先などの目的地に向かったり、業務後にそのまま帰宅したりする「直行直帰」の際には、アルコールチェックは必要なのでしょうか。また、必要な場合にはどのようにチェックするのかも気になるところです。
この記事では、直行直帰時におけるアルコールチェックの必要性と確認の方法のほか、実施時のポイントについて解説します。
目次
直行直帰時もアルコールチェックは必要!
結論から言えば、直行直帰の際にもアルコールチェックは必要です。
そもそも道路交通法施行規則の改正によって義務化されたアルコールチェックは、白ナンバー車を一定台数以上保有する企業・事業所を対象とし、運転業務に従事する従業員が業務用アルコールチェッカー(アルコール検知器)を使用して、酒気帯びの有無を計測します。その際には、安全運転を推進する「安全運転管理者」が対面にて、従業員の様子を目視確認するのが原則です。なお、確認した内容は記録の上、一年間保存しなければなりません。
ただし、直行直帰の場合は対面での確認ができないため、後述するハンディ型アルコールチェッカーを使った方法での確認が認められています。また、安全運転管理者が確認できない場合には、安全運転管理者を補助するためにあらかじめ指定された副安全運転管理者や、安全運転管理者の業務を補助する社員などが行うことになるでしょう。
直行直帰時のアルコールチェックの方法
直行直帰する従業員のアルコールチェックは、どのように行えばいいのでしょうか。ここでは、直行直帰時のアルコールチェックの方法について解説します。
ハンディ型アルコールチェッカーでの測定と電話報告を行う
直行直帰する社員のアルコールチェックを行う場合、まず、携行可能なハンディ型アルコールチェッカーを使って測定してもらいます。その上で、スマートフォンなどの携帯電話で安全運転管理者と通話し、アルコールチェッカーの測定結果を報告してもらうようにしてください。
その際に安全運転管理者は、計測結果を報告する従業員の声の調子などを確認し、酒気帯びの有無について判断することになります。
ハンディ型アルコールチェッカーでの測定とビデオ通話報告を行う
ハンディ型アルコールチェッカーを使って測定を行ったあと、社員にビデオ通話で報告してもらうのも、直行直帰時におけるアルコールチェックの方法として有効です。
具体的な方法としては、従業員がアルコールチェックの計測結果を報告時に、安全運転管理者はスマートフォンなどの携帯電話やパソコンに付属するカメラやモニター越しに、従業員の顔色や声の調子などを確認します。
カメラなどによって「顔が赤くなっていないか」や「ろれつが回っていないか」といった点から、酒気帯びの有無を確認できるはずです。
直行直帰のアルコールチェックにおけるポイント
直行直帰する従業員のアルコールチェックを行う場合、いくつか押さえておきたいポイントがあります。ここでは、直行直帰のアルコールチェックにおけるポイントについて解説します。
アルコールチェッカーの必要数の確保
直行直帰におけるアルコールチェックのポイントとして、アルコールチェッカーを必要な数だけ確保することが挙げられます。
注意したいのは、事業所に据え置きするタイプではなく、ハンディ型を用意しなければならない点です。人数によるものの、直行直帰する従業員が多い場合や頻度が高い場合には、アルコールチェッカーは1、2台ではなく、複数台を確保する必要があります。
計測結果のメール・チャット報告はNG
直行直帰時のアルコールチェックに関しては、計測結果のメール・チャット報告がNGなことは押さえておきましょう。メールやチャットのやりとりでは、従業員の声の調子や表情がリアルタイムで把握できないからです。
前述のとおり、報告は対面での対話に近しい形で、電話かオンライン通話で行わなければなりません。
記録の改ざんや記録漏れに注意する
直行直帰におけるアルコールチェックでは、対面で確認できないため、記録の改ざんや記録漏れ、なりすましなどが起きやすいといえます。そのため、記録について不正を行えないアルコールチェッカーを選ぶのがポイントです。
保存された測定結果のデータが書き換えできないよう、クラウド保存機能や顔認証・生体認証によるなりすまし防止機能を備えたアルコールチェッカーを選んでおけば、コンプライアンスの観点からも安心といえるでしょう。
機器の故障やメンテナンスに注意する
直行直帰におけるアルコールチェックに備え、機器については適切にメンテナンスする必要があります。道路交通法施行規則では「アルコール検知器を常時有効に保持すること」と定められており、故障の有無を定期的に確認しなければなりません。また、精度を維持するためには、内蔵されているセンサーのメンテナンス(校正)が不可欠です。
万が一、故障したりメンテナンス不足だったりするアルコールチェッカーを放置していると、安全運転管理者の義務違反となるだけでなく、酒気帯び運転による重大事故を引き起こすリスクがあります。
酒気帯びの「有無」を重視する
直行直帰時のアルコールチェックのポイントとして、酒気帯びの「有無」を重視することが挙げられます。酒気帯びとは「身体に保有するアルコールの程度が、呼気1Lにつき0.15mg/L以上、又は血液1ml中0.3mg/L以上の状態」を指し、このアルコール濃度が検出された場合は、従業員に運転させることができません。
酒気帯びかどうかを正確に確認するには、高精度な業務用アルコールチェッカーが不可欠です。メーカーのアフターフォローの体制なども重視しながら、自社の業務や人数に合ったものを選びましょう。
高精度なアルコールチェッカーの選び方については、下記の記事もご覧ください。
業務用アルコールチェッカーの選び方とは?正しい使い方も解説
アルコールチェックを行わなかったときの罰則
直行直帰した従業員がアルコールチェックを怠ったり適切に記録しなかったりしても、その従業員や企業・事業所を直接的に罰するペナルティ自体は存在しません。ただし、企業や事業所ごとに選定される安全運転管理者が責任を問われることになるでしょう。
具体的には、企業・事業所が都道府県公安委員会から、安全運転管理者の解任命令を受ける可能性があります。また、安全運転管理者の解任など是正のために必要な措置を行わなかった場合には、是正措置命令違反として50万円以下の罰金が科されるので、注意が必要です。
直行直帰時でもアルコールチェックは確実に行おう
法改正によって白色ナンバー車両を使用する企業や事業所に義務化されたアルコールチェックは、直行直帰の際にも必ず行う必要があります。ハンディ用の業務用アルコールチェッカーを選ぶ際には、高精度を維持するためのメンテナンスがおろそかにならないよう、アフターフォローの体制が整ったメーカーのものを選びたいところです。
当社が取り扱うアルコール検知器「ソシアック」は、J-BACの認定合格証を取得済です。また、触媒量が多くセンサー面積が大きい「ハイグレード電気化学式センサー」を採用しており、0.01mg/L単位の高精度でのアルコール検知や長寿命を実現しています。
さらに、Bluetooth搭載の「ソシアック・ネオ」と「ネオブルー」は多数のクラウド管理サービスと連携しており、企業の課題に合わせたご提案が可能です。
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