2026.05.08

飲酒対策

アルコールチェッカーの精度の判断方法は?誤検知の原因も解説

    アルコールチェッカーの精度の判断方法は?誤検知の原因も解説

    業務で使うアルコールチェッカー(アルコール検知器)は、従業員の安全管理のためにも高い精度が求められます。ただ、各機器の精度をどのような方法で判断すればいいのかわからず、頭を悩ませている担当者の方もいるのではないでしょうか。
     
    この記事では、アルコールチェッカーの精度の判断方法と誤検知の原因などについて解説します。

    目次

    アルコールチェッカーの精度はなぜ重要?

    企業活動において使用するアルコールチェッカーの精度の確保は、従業員の酒気帯び運転を未然に防ぐため、きわめて重要です。2023年12月には、白ナンバー車を一定台数以上保有する事業所において、安全運転を推進する役割の「安全運転管理者」による酒気帯び運転の確認・記録保存が義務化されたこともあり、アルコールチェッカーの重要性が高まっています。
     
    しかし、市販されているすべてのアルコールチェッカーが、高い精度を有しているわけではありません。独立行政法人国民生活センターは2015年に複数の安価なアルコールチェッカーをテストし「中には精度が疑わしかったり、表示が不明確だったりする製品がある」との調査結果を発表。「運転の可否判断に使うべきではない」「指示値を安易に信用しない」とユーザーに警鐘を鳴らしています。
     
    これらのことから、企業として酒気帯び運転を確認する際には、信頼のおける業務用の高精度アルコールチェッカーを選ぶ必要があるのです。業界団体であるアルコール検知器協議会(J-BAC)が認定する番号「JBマーク」付きの製品だと、より安心といえるでしょう。

    アルコールチェッカーの精度を決める3つの要素

    アルコールチェッカーの精度を決めるのは「センサーの種類」「許容誤差範囲」「測定範囲」の3つです。ここでは、アルコールチェッカーの精度を決める3つの要素について解説します

    センサーの種類

    呼気中アルコール濃度を計測するセンサーの種類は、アルコールチェッカーの精度を決める要素のひとつです。アルコールチェッカーのセンサーには「電気化学式(燃料電池式)センサー」と「半導体式センサー」の2種類があり、電気化学式センサーのほうが高精度です。
     
    具体的な違いは、下記のとおりです。

    アルコールチェッカーのセンサーの違い

    センサーの種類 メリット デメリット
    電気化学式センサー ・アルコール以外のガスの誤検知が少ない
    ・長寿命で経年劣化が少ない
    ・個体によるばらつきが少ない
    ・価格が高くなる傾向がある
    ・ストローの吹込みによる一定の測定時間が必要
    半導体式センサー ・価格が安い
    ・すぐに結果が出る
    ・携帯しやすい
    ・誤検知が多い傾向がある
    ・使用環境に左右される
    ・個体によるばらつきが大きい
     
    事業における安全管理のために使用する場合、半導体式センサーよりも、確実性の高い電気化学式センサーを選ぶほうが賢明なのはいうまでもありません。

    最大許容誤差(誤差範囲)

    アルコールチェッカーの精度を決める要素として、最大許容誤差(誤差範囲)も挙げられます。最大許容誤差は「MPE」とも呼ばれ、アルコール濃度の測定濃度と実際の濃度における数値上の誤差の最大値を指します。どのようなセンサーでも誤差は発生しますが、この最大許容誤差が小さいほど、高精度といえるでしょう。
     
    なお、前述のJBマーク認定を受けたアルコールチェッカーについては、最大許容誤差が測定濃度に対し±0.03mg/Lと定められています。

    測定範囲

    アルコールチェッカーの精度を決める3つめの要素が、測定範囲です。これは、呼気におけるアルコール濃度の測定幅のことで「0.05mg/L~1.00mg/L」などと表記されます。ちなみに酒気帯び運転は、0.15mg/L以上のアルコール濃度が検出された場合が該当します。

    なお、JBマーク認定を受けたアルコールチェッカーの測定範囲は「0.00mg/Lから少なくとも0.25mg/Lまで」と厳密に定義されています。

    アルコールチェッカーの誤検知の原因

    アルコールチェッカー測定時に、実際のアルコール濃度が基準値以下にもかかわらず、誤検知が発生してしまうと正確な判断ができません。ここでは、アルコールチェッカーの誤検知の原因について解説します。

    使用環境

    アルコールチェッカーの誤検知の原因として、使用環境が挙げられるでしょう。例えば、下記のような環境では、誤検知が生じる可能性が高くなります。

    <アルコールチェッカーの誤検知が起きやすい使用環境>
    ・極端に高温の場所
    ・極端に低温の場所
    ・極端に湿度が高い場所
    ・強風が吹いている場所
    ・喫煙所などたばこの煙が漂う場所
    ・アルコールスプレーを散布した場所

    誤検知を防ぐためにも、アルコールチェッカーの使用環境には十分な注意が必要です

    使用前の飲食物

    アルコールチェッカーの使用前の飲食物によっては、アルコール検知の原因となります。具体的には、下記のような飲食物がアルコール検知される可能性があります。

    <アルコールチェッカー使用前に飲食するとアルコール検知される可能性があるもの>
    ・キムチ、味噌などの発酵食品
    ・ミント系ガム、栄養ドリンク、ノンアルコールビール
    ・コーヒー、紅茶、エナジードリンクなどのカフェインを含む飲料
    ・あんぱん、蒸しパン など

    上記については微量のアルコール成分を含んでいるものが多いため、アルコール検知される可能性があるでしょう。

    なお、アルコールチェッカーはあくまで「アルコール」の検知器であり、「お酒」の検知器ではないので、アルコール成分が含まれていない飲食物などでアルコールが検知される場合は、故障の可能性も疑うべきです。そのような場合は、ご購入の販売店やメーカーに相談することをおすすめします。

    使用機器の状態

    アルコールチェッカーは機器の状態次第で、誤検知となる可能性があります。具体的には、アルコールチェッカーの使用期限切れや、メンテナンスの未実施が原因です。

    そもそもアルコールチェッカーは、内蔵されているセンサーは1〜2年、もしくは規定の使用回数を超えると使用できなくなります。この使用期限やメーカーの規定する期間に応じて「校正」とも呼ばれるメンテナンスを行えば検知の精度を維持できるものの、校正を怠ると誤検知になりやすくなるでしょう。

    また、道路交通法で定められた「常時有効に保持(アルコールチェッカーを正常に作動し、故障がない状態で保持しておくこと)」に違反すると、安全運転管理者は是正措置命令違反に問われる可能性もあり、50万円以下の罰金を科せられる場合もあるので、注意してください。

    測定方法

    アルコールチェッカーの誤検知の原因に、測定方法も挙げられるでしょう。アルコールチェッカーの測定には「吹きかけ式」のほか、「マウスピース式」や「ストロー式」などがありますが、いずれも適切な方法で測定しなければ、正確に検知することができません。

    業務用アルコールチェッカーの選び方

    業務用アルコールチェッカーを選ぶ際は、下記のようなポイントを押さえて選びましょう。
     
    <業務用アルコールチェッカーを選ぶポイント>
    ・精度の高さ
    ・センサーの種類
    ・機能
    ・測定方法
    ・センサー使用回数・使用期限
     
    また、メーカーのアフターフォローの体制なども重視したいところです。
     
    高精度なアルコールチェッカーの選び方については、下記の記事もご覧ください。
    業務用アルコールチェッカーの選び方とは?正しい使い方も解説

    まとめ:アルコールチェッカーは高精度なものを選ぼう

    アルコールチェッカーは、従業員の酒気帯び運転防止と企業の安全管理のため、高精度なものを選ばなければなりません。
     
    当社が取り扱うアルコール検知器「ソシアック」は、J-BACの認定合格証を取得済です。また、触媒量が多くセンサー面積が大きい「ハイグレード電気化学式センサー」を採用しており、0.01mg/L単位の高精度でのアルコール検知や長寿命を実現しています。

    さらに、Bluetooth搭載の「ソシアック・ネオ」と「ネオブルー」は多数のクラウド管理サービスと連携しており、企業の課題に合わせたご提案が可能です。
     
    安心安全な企業活動維持のため、アルコールチェッカーに高い精度をお求めの場合は、ぜひ「ソシアック」公式サイトをご覧ください。

    ソシアック公式HP: https://www.sociac.jp/
     

    この記事の執筆者

    中央自動車工業株式会社

    中央自動車工業株式会社は2002年からアルコール検知器「ソシアック」シリーズの製造販売を行っています。飲酒運転撲滅の実現を目指して、アルコール検知器「ソシアック」シリーズをはじめ自動車に関わる業務の効率化、安全管理のお役に立つ情報を発信しています。

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